結論:年収は「実力」ではなく「株価」で決まる

毎日頑張っているのに、給料が上がらない。

もしそう感じているなら、先に結論をお伝えします。

年収はあなたの実力だけで決まるのではありません。「実績×将来への期待値」——つまり株価のような仕組みで決まります。

そして株価と同じで、同じ銘柄(あなた)でも、上場する市場(会社)が変われば値段は大きく変わるのです。

私は転職で年収が200万円以上上がりました。でもスキルや経験は、転職の前後で何も変わっていません。同じ人間なのに、なぜ値段が変わったのか。この記事では、その仕組みを私の実体験からお話しします。


頑張っても上がらないのは「あなたのせい」ではなかった

前の会社は、創業100年以上の老舗・一部上場企業でした。

安定はしていました。でも古い体質で、業績がどんなによくても、従業員の給与に大きく反映されることはありませんでした。

10年近く働いている先輩の給与を聞いたこともありますが、正直、厳しいものがありました。管理職になれば多少は上がる。でもそれは、多量の残業や無茶な働き方とセットです。

つまり、ベース給与そのものが低いのです。

残業で給与を増やしても、あまり意味はないと私は思っています。自分の時間を犠牲にしているだけだからです。

ここで気づいてほしいのは、給料が上がらないのは、あなたの努力不足ではなく、その会社の給与体系という「器」の問題かもしれないということです。器の小さい市場で、どれだけ頑張っても株価は上がりません。


私の年収が200万円上がった「からくり」

では、転職で私の年収はどう決まったのか。

一番大きかったのは、ベース給与の違いです。会社にはそれぞれ、大学卒業からの標準的な学齢に応じた基本給与体系があります。この土台そのものが、前の会社と大手ではまるで違いました。

そして私の場合、中途入社の経験者ということで、「最初からその会社にいたと想定した給与体系」からスタートできたのです。

学齢でいうと、新卒入社の勤続5年目という扱い。その会社で何の実績もない人間に、最初から標準モデルの給与を与える——考えてみれば、かなりの高待遇ではないでしょうか。

なぜ企業はそんな値付けをしたのか。

前職での経験・知識・実績を「買って」いただいたこと。そして、それに対する新しい会社での期待値の高さ。 この2つだと私は考えています。

同じ技術レベルの人間でも、企業が変われば年収は大きく動く。環境が変われば、与えられる報酬も変わる。——この違い、大きいと思いませんか?


あなたの「株価」を高める伝え方

株価は「実績×将来への期待」で決まります。転職市場で期待値を高めるために、私が大切だと思うことをお伝えします。

1. 「ニーズにマッチした人材」だと分かりやすく伝える

積み上げてきた経験や実績が、新しい職場で価値があると認められること。これがすべての土台です。だからこそ、それをいかに分かりやすく伝えるか、そして意欲的に取り組む姿勢を見せることが大切です。

2. 「自分の成長」と「企業への貢献」をセットで語る

新しい職場でやりたいことや将来のビジョンを少し述べておくのは効果的です。ただし、注意点があります。

自分のやりたいことだけを述べるのはよくありません。 あくまで企業側から「期待できる」と思ってもらう必要があるからです。自分も成長しながら、企業の業務へ貢献する——この両方を上手に伝えましょう。

成長といっても、単なる勉強ではだめです。技術的なスキルを高めることが、新しい職場への貢献にしっかりつながることを伝えていくのが大切です。

3. 相手の事業を読み込み、「貢献できる能力」を示す

応募する企業の事業内容やビジョンをしっかり読み込んでください。そして「自分の得意なことがそこで活かせるか」という観点で見ていく。

面接では、あくまで相手がどう理解するか、どう感じるかという観点で話すこと。過去にやり遂げたプロジェクトの成功事例、汎用的に使える考え方、自分の強みや工夫点。あなたが常日頃、工夫しながら問題解決に取り組んでいる姿勢を見せていくのが効果的です。


あなたは商品。そして、自分という会社の「社長」だ

最後に、今の給料に不満を持ちながら、自分の市場価値を知らないあなたへ。

あなたは商品です。そして同時に、自分という会社の社長でもあります。

社長なら、自社製品を安売りしたままにはしないはずです。「私しかできないことがある」「私ならきっとやってみせる」——それを謙虚に、しかし期待を込めて話せるようになってください。

あなたのこれまでの経験が、新しい職場で非常に役に立つことは大いにあります。あなたには無限の可能性がある。それをいかにうまく伝えるかです。


まとめ:年収の決まり方

思い込み 実際の仕組み
年収は実力で決まる 実績×将来への期待値(株価)で決まる
頑張れば給料は上がる 器(給与体系)が小さければ上がらない
転職先ではゼロからスタート 経験者は「最初からいた扱い」の値付きも
やりたいことをアピール 貢献できることをアピール

自分の株価は、今の会社の査定ではわかりません。市場に出して、初めて本当の値段がつくのです。

では、その市場との橋渡しをしてくれるのが誰か——あなたという商品を高く売り込んでくれる「営業代理人」の使い方については、また別の記事で詳しくお話しします。


まず、自分の「今の株価」を知ることから

登録も相談も無料です。話を聞くだけでも、自分の市場価値——今のあなたの株価が見えてきます。私が「自分のスキルって意外と価値があるんだ」と気づいたのも、ここからでした。

Strategy Career

動き出すことで、見える景色は必ず変わる。