結論:職務経歴書は「業務の記録」ではなく「商品カタログ」だ

職務経歴書に何を書けばいいか、悩んでいませんか?

私も転職活動を始めたとき、まったく同じところでつまずきました。そして書き方を変えたことが、最終的に年収200万円以上アップの転職につながったと感じています。

先に結論を言います。

職務経歴書は、あなたの業務の記録ではありません。「あなたという商品」を企業に売り込むためのカタログです。

カタログに製品仕様を延々と並べても、お客さんは買いません。「これは自分の課題を解決してくれる」と思ったときに、初めて買うのです。

この記事では、私が実際にやってしまった失敗と、エージェントのアドバイスで気づいた「伝わる書き方」をお話しします。


最初に書いた職務経歴書は「やったことの羅列」だった

恥ずかしい話ですが、私が最初に書いた職務経歴書はこうでした。

  • 〇〇をやった
  • △△をやった
  • 次に□□をやった
  • その次に◇◇をやった

当時は何を書いてよいか分からず、「とにかくたくさん書けばいい」と思っていたのです。量で勝負すれば、どれかは引っかかるだろう、と。

でも、想像してみてください。採用担当者は毎日何通もの職務経歴書を読みます。やったことがズラッと並んだだけの書類から、「この人がうちで何をしてくれるのか」を読み取る労力を、相手に丸投げしていたわけです。

これでは伝わりません。


転機:エージェントに教わった「依頼主は何を求めているか」

書き方が変わったきっかけは、転職エージェントの一言でした。

担当者は、求人を出している企業が何を求めているかを私に教えてくれたのです。

それを聞いて、私は書き方を根本から変えました。意識したのは次の3点です。

1. 自分の仕事の「役割」を明確にする

単に「何をやったか」ではなく、その仕事がプロジェクト全体の中でどんな役割だったのかを書く。

2. 仕事の先にいる「顧客への価値」まで書く

自分の仕事が、最終的にどんな顧客に、どんな価値を届けているのか。そこまでさかのぼって書くと、仕事のスケール感と意味が伝わります。

3. 全体の中での「自分の位置づけ」を示す

私の専門領域は、正直そう幅の広いものではありませんでした。でも、全体の中で自分がどこに位置づけられるかを明確にしたことで、聞き手に分かりやすく、伝わりやすい内容になったと感じています。

専門が狭くても大丈夫です。むしろ「この領域なら任せられる」という輪郭がはっきりするほど、企業側は評価しやすくなります。


「100%自分の手柄」である必要はない

ここで、多くの人が引っかかるポイントに触れておきます。

「チームでやった仕事だから、自分の成果として書いていいのか分からない」——そう悩む人は多いはずです。

私の答えはこうです。

すべてが自分の手柄ではなくても、「全体としてこんな仕事に貢献できた」という書き方をすればいい。それが100%自分の力なのか、10%なのかは、実はあまり重要ではありません。

大事なのは、「この人にはこういう専門性があるのだな」と伝わること。それさえ伝われば、職務経歴書としては十分です。

なぜなら、職務経歴書は面接での質問の糸口になるからです。面接官は経歴書を見て「この件、詳しく聞かせてください」と質問してきます。そこで具体的に語れれば、専門性は証明できます。


職務経歴書を甘くみるな。第一次選考はここで決まる

これだけは強く伝えたいことがあります。

職務経歴書で、第一次選考が決まります。

面接でどれだけ話す準備をしていても、書類で落ちたら話す機会すらありません。だからこそ、職務経歴書は全身全霊をかけて書いてください。

とはいえ、多くの内容を盛り込む必要はありません。ポイントはむしろ絞ることです。

  • 全体としてどんなプロジェクトに取り組んだのか
  • その中で自分の専門性は何だったのか

この2つがはっきり書かれていれば、読み手には伝わります。

そして嘘はいけませんが、「専門性のある人材だ」ということに加えて、「諦めずにやり遂げる」といった仕事への取り組み姿勢が伝わる書き方ができれば、書類の印象はさらに変わります。


まとめ:伝わる職務経歴書の書き方

ポイント NG OK
書く内容 やったことの羅列 プロジェクト全体と自分の役割
視点 自分がやったこと 顧客にどんな価値を届けたか
成果の書き方 100%自分の手柄か悩む 「全体に貢献できた」でいい
分量 とにかくたくさん書く 専門性が伝わるよう絞る
ゴール 完璧な記録 面接での質問の糸口をつくる

職務経歴書は、あなたという商品のカタログです。書き方ひとつで、あなたの「値段」は変わります。


書き方に迷ったら、プロに相談するのが近道

私の書き方が変わったのは、エージェントが「企業側が何を求めているか」を教えてくれたからでした。自分ひとりで書いていたら、最後まで「やったことの羅列」のままだったと思います。

転職エージェントは無料で職務経歴書の添削・アドバイスをしてくれます。書類で落ちてから後悔する前に、一度プロの目を通してみてください。

Strategy Career

動き出すことで、見える景色は必ず変わる。