結論:通用する。それどころか、尊敬される存在になれる
「うちみたいな小さい会社の経験なんて、大手には相手にされないだろう」
そう思い込んで、応募すらためらっていませんか?
先に、実際に中小企業から大手へ転職した私の答えをお伝えします。
中小企業の経験は、通用します。それどころか、大手から尊敬される存在にさえなれます。
もちろん、入ってからギャップに苦しんだ部分もありました。この記事では、通用したもの、通用しなかったもの、その両方を正直にお話しします。
私にも不安はあった。ただし「規模」の不安ではなかった
正直に言うと、自信のなさがそこまであったわけではありません。ただ、不安がなかったわけでもありません。
私の場合、転職先の業界での経験がなかったので、製品知識の面には不安がありました。まったく知らない製品分野に、経験者としての期待を背負って入っていくわけですから。
学歴の心配も、少しだけありました。私は私立大学の理工系出身です。国公立大学に比べるとブランド価値が低く見られる可能性はあるのかな、と。
でも、結果から言えば、この2つの不安はどちらも杞憂でした。入ってから問われたのは、出身大学でも前職の会社規模でもなく、目の前の問題を解決できるかどうかだけだったのです。
通用したもの:ITの使いこなしと「本質から考える」姿勢
前の会社にも優秀な先輩はたくさんいました。だから「自分の専門知識や仕事の進め方で大丈夫か」という不安はありました。
実際に通用したものは、意外なところにありました。
ひとつは、ITの使いこなしです。当時から積極的に取り組んでいたので、ここはあまり苦労しませんでした。会社の規模に関係なく、自分で磨いてきたスキルはそのまま持ち運べます。
もうひとつが、技術の本質から考えるという姿勢です。
これは前の会社の先輩がやっていたことで、私も少しこだわって取り組んでいました。表面的な対処ではなく、なぜそうなるのかという本質から考える。この癖が、転職後の問題解決に大いに役立ちました。
この「本質から考える」やり方については語りたいことが山ほどあるのですが、長くなるので、いずれ別の記事でじっくり書きます。
通用しなかったもの:スピード感と、自分への甘さ
一方で、ギャップに苦しんだこともあります。正直に書きます。
まず、スピード感がまるで違いました。
大手は、潤沢な時間がない中で、結果をシビアに求められます。いかに効率的にスピーディーに仕事を進めるか。そのトレーニングが、当時の私には不足していました。
そしてもうひとつ。自分への責任感に、まだまだ甘い点があったと感じています。
これは会社のせいではなく、自分の考えの甘さです。大手の環境に入って初めて、その甘さに気づかされました。逆に言えば、この環境が私を鍛え直してくれたということでもあります。
ギャップはあります。でも、それは「通用しない」ということではなく、「入ってから伸びる余地」だったのだと今は思います。
中小企業でしか積めない経験がある
今振り返って、中小企業で働いたからこそ得られたものは何か。
私は、設計から製造まで、ものづくりの現場すべてに携わっていました。だから、設計というものの基本的な成り立ちを、体で理解していたのです。
大手は分業が進んでいます。自分の担当領域は深いけれど、全体を最初から最後まで自分の手でやった経験のある人は、実は多くありません。
だからこそ、断言します。
中小企業の細かい設計やものづくりは、大手には真似ができません。中小企業が持っている専門性は、それほど大切なものなのです。
大手に相手にされないどころか、その専門性ゆえに、大手から尊敬される存在になれます。
答えは、すべて現場に落ちている
最後に、応募をためらっているあなたへ伝えたいことがあります。
小さな会社の、目の前で起きている現実を直視して、その問題解決に全力を尽くした経験。それは必ず大手でも役に立ちます。
だから今いる場所で、すべて自分の手で、目の前に起きている事象に目を向けてください。
答えはすべて、現場に落ちています。
現場というのは、製造現場だけではありません。設計の現場、開発の現場、そしてお客様のところ。すべてを実際に自分の目で見て、体験してください。
その地道な経験が、後々あなたの血肉となり、いつか花開くときが来ます。私の場合、それが転職という舞台で花開きました。
まとめ:中小の経験は大手で通用するか
| 不安 | 実際のところ |
|---|---|
| 会社の規模で判断される? | 問われるのは問題解決の力だけ |
| 専門知識が足りない? | 自分で磨いたスキルと考える姿勢は持ち運べる |
| ギャップはない? | スピード感は違う。ただし入ってから伸びる |
| 中小の強みなんてある? | 全工程を手がけた経験は大手には真似できない |
あなたの経験の価値は、あなたが思っているより高い。それを一番分かっていないのは、実はあなた自身かもしれません。
あなたの経験、市場ではいくらの値がつくか
自分の経験が大手に通用するかどうか。一人で悩んでいても答えは出ません。転職市場のプロに経歴を見てもらえば、客観的な評価が返ってきます。
私も「自分のスキルって意外と価値があるんだ」と気づいたのは、エージェントに相談してからでした。登録も相談も無料です。
動き出すことで、見える景色は必ず変わる。